この記事は 1999 文字で約 4 分で読めます。
スポンサードサーチ
授業概要
今日は生命システムの中でも人気の回らしい。
イベントもやるそうな。
授業ノート
子孫を残すのに交尾が必要なのは、競争において非常に不利。
じゃあなんでオスとメスが存在するのか。
生命の初期、単細胞生物は自身をコピーして増殖してきた。
しかしクラミドモナスは、栄養が足りなくなるとくっついて補い合う。
そしていつの日かくっついたまま生活しだす。
そうすると増殖の際に、単なるコピーではなく親とちょっと違う子供が生まれる。
この連鎖が性のシステム。
初期の多細胞生物。
ニハイチュウ
三十個くらいの細胞が一緒に生活してきた。
多細胞生物はその体の一部を特別な方法で分裂させる。これが減数分裂。
生殖細胞は複数本の遺伝子を全てコピーしたのち、原本とコピーをごちゃ混ぜにして新しい組み合わせの遺伝子を原本の2倍ぶん作る。
そして4等分することで、元の細胞の半分の本数の遺伝子を持ち、かつ元の細胞とは違う組み合わせの遺伝子を持つ細胞を作る。
これが生殖細胞。
個性の重要性。
狩りを楽しむために海外から輸入されたウサギが大量に繁殖し、農作物に被害が出だしたため、ウサギにしか感染しないウイルスを使って撲滅しようとしたものの、抵抗力を持つ個体が存在したため生き残りがいた。
確実に全滅する計算だったウイルスに対して、有性生殖による個性が勝利した例。
少しでもいれば、時間をかければ数は戻せる。
生命にとって重要なのは、バリエーションを増やし絶滅を避けること。
シロオビアゲハには白い帯があるが、稀に赤い模様があるものがいる。
オスは白い帯の方を好むが、赤い模様の方は鳥にとても食べられにくい。
なぜなら毒を持つ他の生物と赤い模様が似ているから。
交尾には不利だが、生存には超有利。
目の前のリスクを避けることも必要だが、環境が変わった時の為にバリエーションを用意して置くことも大事。
「多様性の創出」
これが性のシステムの大きな役割。
もう一つの機能は進化の促進。
性淘汰
オスがメスを選び。、メスがオスを選ぶ仕組み。
同性間淘汰
異性を巡って同性の個体が争うこと。主にオス同士で行われる。
直接戦うこともあれば、ゲーム(威嚇)で済むこともある。
異性間淘汰
哺乳類の場合は、胎生の為メスの生殖コストが大きい。その為メスがオスを選ぶケースが多い。
強いオスを探すときに、実際に戦わせることなく見た目で選べたら効率がいい。
指標説
オスが持つある形質を指標にしてメスがオスを選ぶパターン。
ランナウェイ説
しかし指標となる形質が必ずしも生存に有利ではない時がある。昔は有利だった形質が集団内で流行ると、その形質を選ぶ遺伝子しか残らず、環境が変わり生存に有利でもないにも関わらず選ばれるパターン。
ハンディキャップ説
ガゼルは天敵に狙われると高く飛ぶ。
クジャクは目立つ羽を持つ。
わざとハンデを見せて、「こんなハンデがあっても俺は生き残れるぜ!」ってことをアピールしてる説。
今日の議題。
一夫一妻制は性選択を阻害してる?
性のシステムのもう一つの機能。
チンパンジーは食事を与えると奪い合うが、
ボノボは食事の前に後尾をすることで仲良く分け合う。
仲良くなるという交尾の機能を利用している。
XXがメス
XYがオス
しかし世の中には稀だが、
XXYー不妊メス
XOー低身長の未熟児のメス
XYYー妊娠可能オス
のパターンがある。
ちなみに
これは全身の細胞が共通して持っている。
稀に体の一部に別の性遺伝子を持つ人もいる。
性的マイノリティLGBTは8%=12人に1人らしい。
スポンサードサーチ
Q&A
意思のない単細胞生物が多細胞生物になるの?
意思はない。
たまたまそういう遺伝子が突然変異した結果有利だったから生存した。
スポンサードサーチ