この記事は 2407 文字で約 5 分で読めます。
スポンサードサーチ
授業概要
この授業は相変わらず面白いから、全然モチベーション下がらない。
授業ノート
日本人の2人に1人は癌になり、3人に1人は癌で死ぬ。
6人中3人が癌になり、そのうち2人は死ぬ。
DNAの突然変異は日々起きている。
放射線などの外的要因から分裂時のコピーミス。
正常に動いているコンピュータープログラムの中からランダムに一文字を違う文字に書き換えた場合。
コメントなどの書き換えても大丈夫な場所もあれば、書き換えると無限ループが起こる場合もある。
DNAにも同じことが言える。
癌の場合は、細胞分裂の条件が書き換わり、無限に細胞分裂する細胞がたった一個でも生まれることで、増えた細胞にもバグのDNAがコピーされて、細胞が無限に増えてしまう状態。
最初に発見された癌原因遺伝子「RAS」の本来の仕事は、
RASタンパク質を作り、細胞外から来る分裂の命令を細胞内に伝えること。
細胞分裂を抑制しているタンパク質(RB)に結びつき、DNAを複製するタンパク質(E2F)を解放、分裂が開始する。
RASに異常が起きると、細胞外からの命令を待たずに、細胞内に指示を出し続けてしまう。
P53遺伝子
腫瘍を抑制するタンパク質。
癌化した細胞を見つけると、応援を呼んで対処する。具体的にはアポトーシスを強いる。
タバコの煙に含まれるべンゾピレンはP53を書き換えちゃう。
紫外線もP53を破壊する恐れがある。
分裂時のコピーミスも考えられる。
強い日差しを浴びると、皮膚の細胞が自殺=アポトーシス。
遺伝子は三文字ずつ読まれるから、1文字加わったり消されたりすると、そこから先は全く機能しなくなる。=フレームシフト
全ての遺伝子は両親から一個ずつ=2個持ってるから、同じ細胞の遺伝子の同じ箇所が破壊されると、異常なタンパク質が生成される。
ただこれはかなりのレアケース。
ただ細胞は37兆個あって、そのうちの一個でも癌化すると全体に広がる。
放射線と癌の関係。
1ミリシーベルトの放射線を浴びると、平均して37兆個全ての細胞に1本、放射線が通過する計算。
5ミリシーベルトなら5本。
7000ミリシーベルト=7000本だと、確実に死ぬ。
3000〜4000だと半数が死ぬ。
250だと白血球とかに異常が出るが、しばらくすると治る。
ただ胎児だと奇形が生まれたという報告がある。
250以下だと医学的な問題は今まで報告されていない。
自然放射線は2.4ミリシーベルト/イヤー。これは日頃から大地から受けている。
ただ250以下だからといって、問題がないかというとそうではない。全身の細胞の情報は確実に劣化してるから、後々問題が出るかもしれない。
昔のソ連とかは100ミリシーベルトを非難の対象にしたが、日本は20ミリシーベルトを非難対象にしてる。
自然放射線が高い地域もある。
イランとかは10.2、ブラジルは5.5など。
じゃあこの地域にいる人は癌になりやすいのか。
結果は他の地域と変わらない。
高度が高くなると、放射線が高くなる。放射線は宇宙から来る。
飛行機の高度、12000メートルだと5マイクロシーベルト/アワー
1000ミリシーベルト受けると、癌の確率が1.5倍。
20ミリシーベルト受けると、癌のリスクが1%上がる。
タバコ、運動不足、肥満、受動喫煙、酒、野菜不足、これらは癌のリスクが上がる。
タバコ、酒で60%近く上がる。
非難する前に、生活を改善したらどうなんだ?
日本人はゼロリスク症候群。
豊洲の地下には指針の7倍の水銀があった件。
水銀はどこにでもある。
問題は濃度。
国の指針の0.04マイクログラムの7倍の0.28マイクログラムが検出された。
この国の指針である0.04マイクログラムは、「一生涯吸い続けても健康に害がないレベル」
全ての物質は有毒である。
致死量
青酸カリ0.2グラム
ウィスキーボトル半分/日本酒一升
コーヒー75杯/コーラ200本
水10リットル
また、少量の毒は健康にいいという考え方もある。
ラジウム温泉は0.35マイクロシーベルト、飲むと700ベクレル。
ちなみに被災地の野菜は1キロ500ベクレルで出荷制限にかかった。
安心と安全は別。
科学的には安全なんだけど、精神的には安心できない。
スポンサードサーチ
Q&A
「癌になるとなんで死ぬの?」
癌は最初はおできになる。これは良性な腫瘍で、あんまり問題ない。いつか栄養が切れて死ぬ。
問題なのが、これがバラバラになって血液中を通って全身に廻る。
これだけでも問題はない。
さらにそこで根を下ろす突然変異が起きて、血管を握っちゃうと栄養を取られて死因となり得る。
「おできは癌の素?」
おできとかホクロも良性腫瘍。
ただ突然悪性になる可能性は、普通の細胞が悪性になる可能性よりも高い。
スポンサードサーチ